2021.01.14
日本人の頭痛の中で最も多いのが「緊張型頭痛」です。15歳以上の日本人の、およそ5人に1人が悩んでいる”お馴染み”の頭痛といえます。
「緊張型頭痛」とは、頭の周りや首の後ろから肩、背中にかけての筋肉が緊張(こる)するために起こる頭痛です。痛みは後頭部を中心に頭の両側や首筋にかけて起こり、「頭をバンドで締め付けられているよう」とか、「頭に大きな荷重がかかっているような感じ」などと表現されます。痛み以外にも、体がフワフワするようなめまい感を伴うこともあります。
また、男性より女性のほうが1.5倍程度多い割合で生じ、ストレスが大きくかかわっているため、幅広い年齢層の方が悩まれています。
「緊張型頭痛」の大きな原因は心身のストレスです。たとえば、机に向かってパソコン作業をしたりデスクワークをするなど、長時間うつ向いた姿勢を続けると、首や肩の筋肉、頭の筋肉などが緊張して血流が悪くなります。その結果、筋肉が疲労し、神経が刺激されて痛みが生じるのです。女性なら、ショルダーバッグを肩にかけるというような特定の姿勢で発症することもあります。精神的ストレスを受けた場合も同じです。
ただし、従来いわれてきたこのようなこと以外にも原因があるのではないかと考えられています。普通なら痛みを感じない程度の圧迫によって痛みが誘発される部位のことを「トリガーポイント」といい、このポイントを圧迫すると関連痛として頭痛が誘発されることがわかっています。
「緊張型頭痛」の人を丹念に触診すると、頭の周囲の筋肉にトリガーポイントが確認できるため、この部分の筋肉の神経が何らかの理由で刺激されることが、頭痛の引き金になっているのではないかと考えられています。
「緊張型頭痛」の多くは「反復性緊張型頭痛」と「慢性緊張型頭痛」の2つに分かれます。
「反復性緊張型頭痛」とは痛みも軽く、短時間で治る頭痛のことを言います。
「慢性緊張型頭痛」とは、ほぼ連日起こる、持続性のある頭痛のことを言います。
「反復性緊張型頭痛」は痛みも軽く、かつ短時間で治るので、ほとんどの人は医療機関を受診しません。
一方「慢性緊張型頭痛」は、ほぼ連日頭痛が持続するものです。「緊張型頭痛」が10年以上続いて、次第に頻度や強度が増してくるというのが典型的症状で、うつ病などの心の病を併発していることもあります。
「慢性緊張型頭痛」では、中等度くらいの痛みを訴える患者さんが多いのですが、中には体を動かすと頭痛がひどくなったり、ズキン、ズキンと拍動性の痛みを感じたり、光や音に過敏になるといった、「片頭痛」に似た症状を訴える人もいます。ここまでくると「片頭痛」と非常にまぎらわしくなりますので、なるべく専門医の診断を受けたいものです。
「片頭痛」と違うのは、多くの場合、ズキン、ズキンとした拍動性の痛みではないこと、また、頭を動かしても痛みが激しくなることはないことです。吐いたりすることもありません。そのため、能率は落ちるものの、がまんすれば何とか仕事や家事を続けることが可能で、日常生活に大きな支障をきたす「片頭痛」とはこのあたりが大きく異なります。
それでは、どうすれば痛みは治るのでしょうか。
まずは、反復性緊張型頭痛について。
先ほども述べましたが、痛みも軽くすぐに治ることが多いので、少し安静にしてゆっくり休みましょう。
リラックス効果があるお茶を飲んだり、好きな音楽を聞いたりして、心も身体もゆっくりリラックスさせてあげましょう。
次に慢性緊張型頭痛について。
まずは医師による診察を受けましょう。症状によっては投薬などの治療を受けます。
根本的な解決のためには心と身体の緊張をとり、リラックスさせることです。
適度な運動やストレッチや入浴などで血行を良くすることも有効とされています。
まずは、即効性が高い頭痛に特化した整体をお勧めします。
また、症状の軽減を目指すための運動やストレッチを行うKOBA☆トレやパーソナルトレーニングもお勧めさせていただきます。