2021.01.14
月経の少し前から月経前半にかけて、子宮内膜の中にプロスタグランジンという物質ができます。
これが子宮の収縮を促し、はがれ落ちた子宮内膜を体外に押し出す役目をするのですが、このときに引き起こされる痛みを一般的に「生理痛」と言います。
下腹部の痛み、腰の痛みやだるさなどが主な症状になりますが、痛みの程度や発生部位は人によって様々です。
月経時に、子宮内膜の一部がはがれ落ちずに子宮内にたまり、それが蓄積されると子宮内膜が厚くなり、「生理痛」がひどくなってしまいます。
また、子宮が未熟なうち(主に10代)は子宮の出口が狭く、はがれ落ちた子宮内膜がうまく体外に出ず、うっ血が起き、下腹部が痛くなることもあります。
また、骨盤の歪みも子宮内膜を体外へ出すことの妨げになります。
下半身の冷えも骨盤内の血行を悪くし、「生理痛」をひどくします。
長時間のデスクワーク、ガードルやジーンズでのからだの締め付けも血行不良につながり、最終的には「生理痛」につながります。
また、無理なダイエットで体が冷えやすくなると生理不順になり、からだを守るために脳がホルモン分泌をストップさせて無月経になるケースもあるので、「生理痛」以上に注意が必要です。
また、女性のからだは非常にデリケートで、ストレスを受けてしまうと、「生理痛」がひどくなり、月経不順にもなりやすいです。
10代後半~20代前半くらいの若い年代は、ストレスが月経に影響を及ぼすケースがもっとも多いとされています。
20代後半~30代くらいでは、「生理痛」だけでなく、「PMS(Premenstrual Syndrome)」の症状を実感する人も多いようです。
「PMS」とは月経前症候群のことで、月経が始まる10~2日前くらいから始まり、月経の開始とほぼ同時に終わります。
たとえば、乳房の張りや痛み、のぼせ、頭痛、からだのむくみ、便秘、イライラ、眠気、不眠、気分の落ち込みなどで、このとき同時におなかの張りや下腹部痛を感じる人も多くいます。
他には、排卵時に痛みを感じる「排卵痛」があります。
「生理痛」は、さほど感じないけれど、毎月激しい「排卵痛」におそわれるという方もいらっしゃいます。
そして、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気がもとになって起こる「生理痛」もあります。
「生理痛」以外でも、クラミジアや大腸菌の感染により子宮内に炎症が起こっておなかが痛くなることもあります。
ちょっとした痛みなら、工夫次第で生理痛はラクになることがあります。
痛みを感じたら、まずベルトをゆるめ、洋服や下着をゆったりしたものに替えます。
そして、ひざの下にクッションなどを当ててしばらく休みましょう。
使い捨てカイロを下腹部に当てて、時計回りにゆっくり回しながらおなかをマッサージすればより効果的です。
とにかく冷え、血行不良が大敵です。
しっかり身体を温め、血行を良くすることをお勧めします。
当院での治療方法は?骨盤矯正などの整体をお勧めしています。